2007年、春。
宮崎から東京へ。そして、New Yorkへ。
久しぶりの海外。
15歳の頃、ホームステイでアメリカを訪れ、20歳の頃にもLAへ旅をした。
でも、それからは海外へ出かける機会もほとんどなく、仕事と子育てに夢中で毎日を過ごしていた。
そんな私が、今、New Yorkにいる。
目の前を走るイエローキャブ。
空に向かって伸びるビル。
行き交う人々。
見るものすべてが新鮮だった。
とにかく、歩いた。
滞在先は、ハーレムにある日本人の方のお宅。
今でいうAirbnbのような、家をシェアして泊めてもらった。
ハーレムの街も、私には衝撃的だった。
まだ寒さの残るNew York。
セントラルパークを歩き、街を歩き、また歩く。
毎日、歩けるだけ歩いた。
9.11の傷跡が残る場所にも足を運んだ。
テレビや本で見ていた世界が、今、目の前にある。
その街の空気を吸い、自分の足で歩き、自分の目で確かめる。
私はきっと、そうやって世界を肌で感じてみたかったのだと思う。
子どもたちに見せたい世界
ブロードウェイでは、『MAMMA・MIA!』の看板を見つけて興奮した。
ミュージカルが大好きな娘と絶対に一緒に見たい!という思いが湧き上がってきた。
(その夢は2年後に叶った。)
当時のアルバムに手書きのメモが残っている。

「毎日たくさんの公演があり、人々に生きる勇気や笑い、感動を与えている。」
そんな世界を、娘にも見せてあげたかった。
自然史博物館を訪れたときには、恐竜が大好きな息子の顔が浮かんだ。

New York滞在中に新たな未来を決めた。
私の中では、新たな夢が生まれるとは思ってもいなかったし、後で振り返った時に、新たな経験を通して想像を超えた「自分」に出会えるきっかけになったと思う。
「絶対に子どもたちをNew Yorkにつれて来よう!」
そう心に誓う旅となったのだった・・・
魂が喜んだ日
この旅では、行ってみたいと思っていたWorld Yoga Centerにも足を運んだ。
ここにも会ってみたいYoga teacherがいた。
Conciousという偶然見つけた雑誌の記事で見かけたJackieという先生だった。

スタジオに入った瞬間、
「ここやったんや。やっぱりここや。」
そう感じた。
心の底から静かな喜びが溢れてきて、涙が止まらなかった。
(実際に、会いたかったJackieは、その時期に日本へ行っていたので、会うことはできなかったけれど、実は帰国後に、JackieのYoga通訳としてお仕事をさせていただくことになるというミラクルな未来が待っていた。)

当時のアルバムには、こう書いてある。
「また必ずここを訪れるだろう。そんな気がしました。」
実際に、その後、私は何度かWorld Yoga Center を訪れることになった。
Yogaのレッスンを終えたあとの日記。
「見るもの感じるものすべてが違って見えました。一人歩く道も見上げる空も魂が喜んでたよ。」
あの頃の私が感じた喜びが、今もその言葉の中に残っている。
決めたら、できるんだ。
「世界を旅して生きる」
そう決めたとき、どうすれば実現できるのかなんて、何もわかっていなかった。
時間にも、お金にも、余裕があったわけではない。
それでも、私はここに来ることができた。
New Yorkの街を歩きながら思った。
決めたら、できるんだ。
そして、いつか必ず子どもたちをここへ連れてこようと決めた。
自分の目で見て、自分の足で歩いて、感じた世界。
あの日。
New Yorkの街を歩きながら、私は何度も子どもたちと一緒にまた訪れる未来を想像していた。

そして、Miamiへ。
元々、この旅には目的があった。
あの『天使のレクチャー』の著者、Cocoさんに会うこと。
本にはNew York在住と書かれていた。
だから、New Yorkへ行こうと決め、滞在先も手配していた。
ところが、航空券を取ろうとしていた頃、CocoさんがMiamiに引っ越していたことがわかった。
しかも、South Miami。
でも、迷いはなかった。
もう、会いに行くと決めていたから。
New Yorkにも行く。そして、Miamiにも行く。
こうして、私の旅は二つの街を巡ることになった。
私はさらに南へ。
Cocoさんの住むSouth Miamiへ向かった。